第81話:残り3日

 仕事を頑張っています。具体的には、論理的な話し方・書き方ができない上司の仕事を全部引き継ぎつつ、上司の気分を害さないように仕事に関するお願い事をしつつ、自分の仕事もやる、という感じで頑張っています。

 あまりにも仕事をしないので、「お前の仕事全部かっさらって社内ニートにしてやろうか」という気持ち。上司が休みの日には「代わりに私が、出来る範囲で進めておきますよ」という体で上司の普段の仕事内容を把握し、私がやったら何にどのくらい時間がかかるか記録し、「ここを効率化したらこのくらいで終わりますよね?」と提案(だいたい面倒くさがって取り入れないけど)して、それでもだめそうなら現状を上の上司に相談する、ってことをしている。

 素の私は「は?今年からエクセル触り始めた初心者の私がググれば分かることを、なんでキャリア25年のあなたが分からないの?目の前のパソコンはインターネットに繋がってないの?」と本人に向かってオラオラしたくなるのだが、それをやったところで得られるのは私のすっきりした気持ちだけ。組織の一員である以上、私の担当業務遂行は勿論だが、職員のスキル底上げと良好な人間関係構築を最優先して、噛みつきたい気持ちは飼い慣らしながらお行儀よくやるしかない。そのほうが先々、私のメリットが大きいことも分かっている。でも慣れないことをやるのはしんどい。はあ。なんで上司の育成をしなきゃならんのだ。私の給料にお前の介護料金は含まれていないのだぞ。

 

 帰宅して家族がいるわけでもなく、抱いてくれる男がいるわけでもなく、近くに友達はいないしペットもいない。そんな毎日でまあまあ正気を保って働いているだけでも、けっこうすごいことなのかもしれない。でもやっぱり抱いてくれる男は欲しい。人体錬成に必要なのは水35リットルと炭素20キロ、あとなんだっけ。この際自分で錬成してやる。坂口健太郎似の人がいいです。

 

 明日の帰りはとびきり美味しいケーキを食べたい気分です。駅にあるかな。