第27話:残り155日

 私は細田守があんまり好きじゃない。川村元気はもっと好きじゃない。

 細田守は行政を信用してなさ過ぎて嫌だし、川村元気は、ほれ、感動するだろ、みたいな計算を感じてなんか嫌。だから「君の名は。」で新海誠川村元気が組んだと聞いた時には「絶対に泣くまい」と思いながら映画館に行った。実際には、ストーリーを追うのでいっぱいいっぱいだったから泣く泣かない以前の問題だったのだけれど。でも、あれをきっかけに上白石萌音の良さに気づいてはまるようになったし、絵の美しさは求めていたものだったから、結果としては満足感のある鑑賞時間だった。

 「竜とそばかすの姫」を観て来たのでその感想をまとめようと思ったんだけど、母と話していたらそんな時間がなくなってしまったので詳細は明日書く。(ここから先はネタバレありありで書くので、嫌な人はここで画面を閉じておやすみなさい)

 

 でも少しだけ感想を記録すると、「ストーリー結構穴だらけじゃない?」「片方の問題、ちゃんと解決してる?悪化してる可能性ない?なんで描き切らないの?行政を信頼して?あれだけ人間の悪意を描いておいて最後そこだけ描かないの、もしかしてわざとやってる?」と、分からないことだらけでした。主人公に感情移入して泣くところもあったし、今までの細田守作品に比べて、必然性の無い下ネタがなかったのはよかったんだけど、それ以外は雰囲気で押し切られた気がしている。うーむ。

 「美女と野獣」、もしくは「サマーウォーズ」との対比で批評を書くのが王道な気がするけど、それは他の誰かに任せて、明日の日記では感じたことをつらつら綴りたいと思います。パンフレットも買えなくて、批評するには材料が足りないし。

 ひとまず、おやすみなさい。