第18話:残り164日

 マリトッツォのこと、今までずっと、最初見た時からずっとマトリッツォだと思ってた。今ファッションスナップの記事見て気づいた。誤解しててごめんな。

 なんか今日は初めから終わりまで、徹頭徹尾嫌な一日だった。

 出勤。後ろから来た車にクラクションを鳴らされる。車線をはみ出してたわけじゃないのに。前のほうにいる外国人集団、車線をはみ出した自転車集団は鳴らされていなかったのに。

 午前。前任者の尻拭いをする。私はこの分野は素人で(学会とかである煽り文句ではなく、ガチの素人)何も知らないので、「何にも分からないので教えてください」と言えば上司は鼻で笑う。

 午後。他部署からの依頼で増えた仕事を片付けるべく取りかかろうとしたら、データがない。結果、上司が持っていたのだけれど、当の上司は「書庫にあるかなあ」という認識だったし、前任者が保存していたファイルは金具が止められないほどパンパン。キングジムの中の人が泣いちゃうぞ。しかも、欲しい情報がピンポイントで保存されていない。文書管理どうやっとんじゃ。

 帰路。今度は後ろから来た車に謎の暴言を吐かれる。えー、何この街ー、治安わるーい。

 

 他にも細々としたダメージはあった。ため息しか出ない。あーーーーーつら!!

 

 明日はいいことありますように。読んでくれたあなたにも、ちょっといいことありますように。